みなさん。おたけの郷では、職員研修の真っ只中です。
2月7日・8日と宿泊研修を行いました。
配属予定のユニットごとに分かれ、それぞれの研修スケジュールに沿って行いました。
内容としては、
一日を入居者の側の立場に立って過ごしてみる とか
実際に入浴を体験してみて、気を付けなければいけない事を皆で考えてみる とか
食事を作りながら、部屋に帰りたいという方への支援をしてみる とか
車いすに座り、部屋に移動してみたりしながら、物が邪魔にならないか確認してみる など
実際に少しでも近いイメージを持ちながら・・・という体験型の研修です。
今まで多くの研修《座学【講義】》を受けてきて、そのたびにそれぞれが、入居者の「くらし」について
考えてきたわけです。
しかし、重要なのは、考えるだけで終わりにせず、「実践にどう結び付けていくのか」なのです。
経験者の中でもあまり車いすに乗った経験がない人やトロミを口にした事がない人もいました。
車いすに乗ったことがないのに、注意点を説明したりするわけです。
たとえば・・・
車いすを押す時「あまり早く押すと乗っている方は怖いですよね」と一般的には説明すると思いますが、
これが、体験を通じて説明すると・・・
車いすは移動手段です。分りやすく言えば、足の代わりです。入居者は、歩く時どんな速さで歩きますか?
入居者が、歩くイメージの速さで車いすを押すと、どのくらいの速さで押すのが「ふつう」ですか?
やってみて下さい。というと自ずとゆっくりゆっくり押すのです。
これは、車いすを押す時の気持ち(意識)として、
車いすを「運ぶ道具」のように考えて使っている職員なのか
車いすを押す時に入居者の「足」として考えて使っているか大きく違うのです。
こんな事を一つ一つの当たり前にやっている事に当てはめて実践していける為に
たくさんの時間を使い準備をしています。
皆さんの奮闘をまたレポートします。では。
近藤 直樹