2回目となる 「コノ人ガ居テコソ」。
今回ご紹介するのは、このヒト(たち)。
撮影[2012(平成24)年7月9日]
「おたけの郷」 工事現場の警備のみなさん。
【中央】 室原 秀樹 さん
【左】 佐藤 実 さん
【右】 及川 尊範 さん
撮影[2012(平成24)年7月17日]
暑い日も寒い日も、雨が降っても、毎日こうやって工事現場の正面出入口に立って、工事車両を安全に現場へ誘導してくれています。
撮影[2012(平成24)年7月17日]
「おたけの郷」は、国道313号線(通称:尾竹橋通り)から細い路地に入った場所にあるのですが、その路地は車一台がやっと通れる道幅で、しかも路地の両サイドには民家やマンションが立ち並んでいます。
なので、工事開始前の住民の方々への説明会では、街に子供さんがたくさんいらっしゃることや自転車の行き来が多いということもあって、工事車両の往来による事故への不安を住民のみなさんは持っていらっしゃいました。
そんな住民のみなさんの不安を解消してくれているのも、この警備のみなさんなんです。
工事車両が往来するときは、住民のみなさんの安全を確保するために室原さん、佐藤さん、及川さんのほかにもたくさんの警備のみなさんが路地のあちらこちらに立って下さり、工事車両の往来も一台ずつゆっくりと丁寧に大通りまで誘導してくれているんです。
それだけじゃありません。
室原さん、佐藤さん、及川さんをはじめとする警備のみなさんは、毎日住民のみなさんが通りがかかると、
「おはようございます」 「こんにちわ」
と、元気よくあいさつをし、
「今日は暑いですね」 と声をかけたりして、住民のみなさんと世間話しをしたり(もちろん安全確保という仕事をキッチリやりながらですよ)。
今では、住民のみなさんの方から声をかけてくれるまでになっていますし、先日なんてキレイな花の差し入れ(しかもたくさん)までしてもらっちゃうほど。
まさに、顔馴染みってやつです。
それもこれも警備のみなさんが、路地に立って住民のみなさんの安全を守ってきてくれたことだけではなく、
挨拶から始まった(始めてくれた)人と人との 「交わり」
交わってきたからこその人と人との 「信頼」
が、あってこそ。
僕らの仕事っていうのは、やたらと「地域との交流」が叫ばれ、そのために地域の方々を招いた催しものを行ったりします。
それも良いとは思いますが、僕はこの警備のみなさんと住民のみなさんとの関係、その関係を築くために警備のみなさんが積み重ねてきたことこそ、僕ら支援専門職が一番欠けていること(求められるていること)なんじゃないかと思います。
あいさつ
世間話し
そんな他愛もないけど、意外と今の時代できない・しようとしないことから
交わり
が始まり、築かれていく
信頼
それを教えてくれる・すでに住民のみなさんと積み重ねてくれている警備のみなさんに
感謝!!
コノ 「安全を届け、信頼を築く警備のみなさん」 ガ居テコソ
撮影[2012(平成24)年7月17日]
の 「おたけの郷」
梅本 聡
追記
警備のみなさんが住民のみなさんとの間に築いてくれた
あいさつ 世間話し 交わり そして信頼
を、僕たち「おたけの郷」のスタッフはしっかり受け継がなきゃいけない。
そうでないと、
「警備の人たちがいた頃は良かったけど・・・・・」「ここの職員さんたちはあいさつもできないしねぇ・・・・・」
って、住民のみなさんとの信頼関係を崩してしまうどころか、築くことすらできなくなってしまいますから。