スタッフブログ

生い立ち紙芝居「 キヌの寝巻 」

2021.04.11. / Posted by staff

 おたけの郷の5階には紙芝居師が1人います。


一つの顔は「丸山」で、ベテラン介護職員。


もう一つの顔は「源兵衛」で、熟練の紙芝居職人。


 

二つの才能を活かした作品づくりに邁進して出来上がった紙芝居を


皆様にお届けします。


 

作品としても素晴らしいですが、


「介護」の魅力としてお受け取り頂ければ幸いです。


※事前にご本人・ご家族様には個別で紙芝居を披露し、今回の投稿も了承を得ています。


 

それでは、ご堪能下さい!










 

 

 

 

 

 

 

さてさて、ここに有りますのは

 

 

 

不思議な文字

 

 

 

南に蛇に井

 

 

 

これはとある、駅の名前です。

 

 


 

 



 

正解は『なんじゃい』という駅でした。

 

 

 

群馬県の自然が豊かな場所『なんじゃい!』

 

 

 

ここの土地はアイヌ民族の士着が有った土地で

 

 

 

アイヌ語で『ナサイ』という場所でした。

 

 

 

そこから今の『なんじゃい』という土地になったそうです。

 

 

 

今日はそんな、南蛇井で育った元気な女の子の話をしましょう。

 

 

 

 




『キヌの寝巻』のはじまり、はじまり!


 

女の子


「私は南蛇井の近くにある 丹生村というところで育った


 兄と妹三人の、五人兄弟の長女でした。


 私の家は主に農家を生業としていました。

 

 そのかたわらでおかいこ様を育て、絹糸を頂き、それで生計をたてていました」

 

 

 

 

 

 

 

女の子


「また、おじいさんが私たちのことを見ている。」


私たちの食事中にはいつもおじいさんが目を光らせ、


終わるころ合いを見計らい、用事を押し付けるのです。

 



おじいさん


「これ、庭を掃きなさい、食べ終えたら川へ水をくみにいきなさい。」


でも、とても優しいおじいさんだったのを覚えています。

 

のころは、一つ一つに生活としての生きる意味が有ったことを感じます。

 

 

 

 

 

 

女の子


「よいしょ、こらしょ」


朝、学校に行く前に私は水くみをよくやっていました。


長い棒に桶が二つ


これを一力と数え、私はこれを川から県道、


県道から二十メートル坂を登り自宅まで四力くみ終えて学校に行きました。

 



女の子


「よいしょ、よいしょ。」

 

 



この元気いっぱいな女の子


実は凄い才能が有りました!

 

 



 

 

これはこれはきれいな植物がいっぱいだ!


カゴソウ、キキョウ、ドクダミ、ゲンノショウコ!


実はこれは全て薬草!


夏になるとカイコの仕事の、合間をみて


女の子は薬草を摘み、これを売っておこつかいにしていたのです。


本当によく働くねぇ


夏の熱いさなか、摘み終えれば


そりゃ~汗だくだ

 




 


 

『それぇぇ!!!しぼれぇぇ!!』

 

 

 

休憩時間なんて何のその!

 

 

服を絞れば、バケツをひっくり返したような汗がドバっと出た!

 

 

 

 





薬草はそれぞれ売れる状態にして薬屋さんに売りに行きました。


カゴソウは茎や葉を取り、花びらのみ


効能は血圧を下げむくみ改善


利尿作用もあります。

 


ゲンノショウコはむしろ干しし


下痢止め、胃腸薬。

 



ドクダミは吊るし干し


便秘、肌荒れ。

 



キキョウは根っこの部分を洗います


たん切り、のどの痛み、喘息、肺病。




 

 

 

 

女の子


『金作さーん、又取ってきちゃった!高く買っておくれよ。』



小板橋金作( 薬草売り )


『はっはっはっ!又、よく取ったもんだなぁ


 でもねぇちゃん


 泥は買わねぇからな。』

 



いつも冗談交じりで気さくに話してくれる


金作さん 懐かしい思い出です。


 

なんでも金作さんの薬草は明治神宮に卸していたとかいないとか。

 



 


 

 

 

おっと、忘れていました。


題名にもなっております、きぬ、についてお話ししましょう。

 


 

 


女の子

 

 

『私はおかいこ様のおかげでご飯が食べられていました』

 

 

 

おかいこさまは、卵のとき、ゴマ粒よりも小さく羽箒で回収しておりそして、

 

だんだん成長していくにつれ、身体の色があめ色に代わり、


それをず~さまと皆、呼んで大切にしていました。

 

時期が近くなると「おーい、ず~さま取りに行くべぇ。」と


皆で取りに行ったものです。

 

 

 

 

 


 

 

 

人間は食事を取らなくてもいいがおかいこ様には必ず食わせろ!

 

と言うほど大切にされてきました、身体は冷たく夏場は触ると、


ヒンヤリ気持ちよかったです。

 

糞の始末をこしりとりと言い 匂いが大変でしたが、


しっかり行わないとおかいこ様に悪いので手を抜かずにやりました

 

 

 

 

おかいこ様の家には回転蔟(カイテンマブシ)

 

 

藁蔟(ワラマブシ)を主に使っていました。回転蔟は名前のごとく回転するかいこの家です。

 

 

藁蔟は藁で編んだ家です。

 

 

 

 

おかいこ様から頂いた大切な絹糸で編んだ寝巻

 

 

 

 


 

 

 

他の家では貴重であまり着られませんでしたが、

 

 

私はふんわりした寝巻に身を包み

 

 

心地よく寝床につけるのでした

 

 


 

ありがとう

 

おかいこ様

 

 


 




【鐘の音】



氷屋さん


『キャンデー、キャンデ、アイスキャンデ』


 

 

 


 

 

 

兄とアイスキャンデを食べたあの夏は、大切な思い出です。

 

 

 

 


 

以上、介護職員 丸山(芸名:源兵衛)による紙芝居でした。

 

 

次回作が楽しみですね。

 

 

 

 

Aさん、丸山さん、ありがとうございました。

 




「 ご本人の口から 生い立ち を聞くという介護による高い技術 」と



「 紙芝居職人としての表現・画力・構成 」で成り立つ 生い立ち紙芝居。 



 素晴らしいですね。






全国にいらっしゃる介護職員さんや介護にご興味のある皆さん、



そして 紙芝居職人さん!!




おたけの郷にご興味をもって頂けたら、ぜひご連絡下さい。



お待ちしております。




 

 

5階フロア責任者 


羽深



 



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