梅本ブログ

寝たきりの人はどうするんだ

2012.10.08. / Posted by otake

前回の書き込みから だい~ぶ 間が空いてしまった・・・・・が、前回のつづきと言える書き込みだ。

 

 

認知症の状態にある方たちが、調理に勤しんでいる映像を見てもらうとよく言われるのが前回の書き込みにある

 

 

 

 

自立度が高いからできるんだ

 

 

と、もうひとつ

 

 

寝たきりの人はどうするんだ。

 

 

 

 

 

 

このことを語る上で、視点を整理しておきたい。

 

 

調理に勤しんでいるということについてだが、

 

 

 

 

 

①調理という場面や行為は、数多くある「日常生活場面・行為」の中のひとつでしかない

 

 

 

②もっと細かく見れば、調理という場面や調理に勤しむというのは、数多くある「日常生活場面・行為」の中にある

 

 「食にまつわる場面や行為」のひとつでしかない

 

 

 

 

で、その「食にまつわる場面や行為」のほとんどが、

 

③生活の場などと言われ、有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう支援する場である

 

 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)やグループホーム(認知症対応型共同生活介護)などの

 

 入居型施設において、入居者の方たちから剥ぎ取られていないか

 

 

 

④場面や行為を剥ぎ取られてしまっては、有する能力に応じ自立した日常生活を・・・・・もへったくれもない。

 

 発揮する場面も行為に勤しむ機会すらないのだから。

 

 

 

⑤それもこれもひっくるめて、施設として、支援専門職として求められていることや社会的役割も踏まえ、

 

 入居者の方たちに「与えるだけ」 入居者の方たちを「保護するだけ」で留まっていていいのか?

 

 

 

 

 

この5つの視点から

 

僕は先ず、入居者の方の誰にできて、誰にできないかとかなんて関係なく、

 

調理行為・場面を入居者の方たちから剥ぎ取りたくないのだ。

 

だから、おのずと僕が実践を展開する施設では、食にまつわる場面や行為は剥ぎ取らないとなり、

 

剥ぎ取らないから、調理行為・場面で入居者の方たちに存分に自らが有している機能や能力を発揮してもらうことになる。

 

 

 

自立度が高いからとか、寝たきりの人はとかの前に、

 

調理の場面や行為というものは、生活場面であり、生活行為であること、

 

だからこそ、剥ぎ取っていることに疑問を持ち、剥ぎ取らずに済むにはどうすればいいのか?を考えるべきだ。

 

 

 

余談だが、調理場面や行為が日常生活場面・行為であるからこそ、生活の場と言われる入居型施設で調理場面や行為が

 

イベントになるのはおかしいと僕は思っている。

 

お食事作りデーではなく、当たり前のことに。

 

日常生活場面や行為はごく当たり前に、自分が生きる時間・場面にあるものなのだから。

 

 

 

 


 

 

 

 

さてさて、寝たきりの人はどうするんだということに対してだが、

 

先ずは、調理場面や行為が、 「食にまつわる場面や行為」のひとつでしかないということだ。

 

 

 

人の「食にまつわる場面や行為」はどこから始まるだろうか・・・・・。

 

 

 

 

それは

 

「腹減ったなぁ」

 

からではないだろうか。

 

 

 

 

人は、空腹を感じること(空腹感)からはじまり、

 

空腹を満たすもの(食べたいもの)を想起し、

 

食べたいものを手に入れる手段を考え、行動に移し、

 

その後に調理場面や行為が登場してくる。

 

調理場面や行為の前に書いたことだって、かなりザックリ。もっと細かく見れば、たくさんの場面や行為が出てくる。

 

場面や行為があるってことは、人はその場面や行為で有する能力(身体機能や知的能力など)を使っているはずなので、

 

おのずと場面や行為がたくさんになれば、多くの機能や能力を駆使する(している)ことになる。

 

 

 

 

ちょっと話しが横道に逸れてしまった・・・・・かな。

 

 

 

 

つまり、調理場面や行為で有する能力を発揮することが難しいのであれば、どこの「食にまつわる場面・行為」で

 

その人は、自らの力を発揮できるのか?を見つけ出し、出来うる限り、その力が維持できるようにしていくことや

 

すでに有している機能や能力ばかりでなく、取り戻しの可能性を見つけ出し、その力を取り戻すことができるようにしていくこと

 

が大切なのだ。

 

 

 

 

何はともあれ、生活の場と言われる入居型施設における「食にまつわる場面・行為」が、

 

食べる場面や行為だけで留まっていることに疑問を持てるのかが、スタート地点となる。

 

 

 

 


 

 

 

 

そして、寝たきりの人はどうするんだという声に対して、もうひとつ言えるのが、

 

繰り返しになるが、調理行為や場面が含まれる「食にまつわる場面・行為」が、

 

数多くなる「日常生活場面・行為」のひとつに過ぎないということだ。

 

 

 

 

だから、僕にしたら「調理行為や場面」というものは、入居者の方たちから剥ぎ取ることはしないが、こだわりはない。

 

実践を展開していく上で、それしかないだとか、それのみが大事なんていう思いもない。

 

何せ、数多くなる「日常生活場面・行為」のひとつでしかないのだから。

 

 

 

 

どの日常生活場面であれば、どんな日常生活行為であれば、その人は自分の力を使うことができるのか?

 

僕が徹底するのは、そこだ。

 

 

 

 

それは毎日何度も訪れる排せつの場面や行為かもしれない。

 

あらゆる場面に登場する移動や立ち上がりの行為かもしれない。

 

起きるときや寝るときに、必ず行う生活行為かもしれない。

 

風呂に入るときかもしれない。

 

その人が意思表示することや人とコミュニケーションを図ることかもしれない。

 

手を握る・握り返す、指一本を動かす、まばたきをすることかもしれない。

 

 

 

 

だから僕は、「自立度が高いからできるんだ」とか「寝たきりの人はどうするんだ」という考えも疑問も浮かばない。

 

 

 

 

僕たちが仕事をしていく上で大事にすべきこと、絶対にブレてはいけないことは、

 

有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう支援する

 

ということと

 

 

 

 

人はそれぞれ違う

 

ということ。

 

 

 

 

故に、人はそれぞれであり、それぞれであるからこそ、

 

 

 

 

その人の

 

有する能力応じ自立した日常生活を営む 姿 があるのだ。

 

 

 

 

支援専門職である僕たちは

 

 

 

一人ひとりの姿を描くことを忘れてはいけない。 

 

 

 

 

 

梅本 聡

 

 

 



Category : 日誌
続 入居申込み・入居できる人はどんな人なんだ
入居申込み・入居できる人はどんな人なんだ
寝たきりの人はどうするんだ
自立度が高いからできるんだ
積み上げ
全表示
施設について
日誌
<  2012年 10月  >
 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
 
 
 
2012年11月 [2]
2012年10月 [1]
2012年08月 [1]
2012年07月 [2]

PAGE TOP